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光周期コントロール

  • 2015-10-20 (火) 18:29

北海道では冬季の日照時間が約9時間、夏至では約15時間といわれています(気象庁ホームページより抜粋)。

搾乳牛と育成牛に対して冬の短日周期の間、照明を使用し、夏の長日周期に変えることで、乳量や繁殖成績がアップしたと報告があります。

今回は光周期のコントロールをテーマにしてみたいと思います。

ポイントは以下の通りです。

①1日のうち16時間明るく、8時間暗くするように光を調節する。

②明るさは150~200ルクスの照度、暗い時間は150ルクス以下の照度にする。(牛の目線の高さである床下90cmにて測定)

③牛舎全体を同じ明るさにする。

効果は、乳量が5~16%程増加した、乾物摂取量が増加したなどの報告があります。

これは、牛が長時間強い光を感知すると、乳量の増加に必要とされるプロラクチンやインシュリン様成長因子-1(IGF-1)の分泌が促進され、乳腺が発達することにより乳量が増加すると言われています。そして乳量の増加に伴い、乾物摂取量も増加するということです。

また繁殖成績が良くなったという報告もあります。
牛舎が明るくなったことで、人間が牛体や発情粘液を鮮明に見ることができ、発情観察がしやすくなったと考えられます。

搾乳牛とは対照的に、乾乳牛は8時間明るく、16時間暗くするように光を調節することで分娩後の乳量が高くなる傾向があると報告があります。

以上のことから光周期をコントロールすることで様々な効果が期待できますが、注意しなければならない点として、

ⅰ)牛舎全体を明るくすることが可能な照明を選択する。

ⅱ)掃除や照明の交換が可能な高さで、効率良く照らすように照明を設置する。

ⅲ)牛舎全体の照度を考慮しながら、適切な数を配置する。

が挙げられます。

参考文献:ホーズデーリーマン176号(2002)、デーリィーサイエンス5月号 (2002)

(生産支援室 獣医師 前谷)

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