2023年3月30日 炭水化物とエネルギー ~炭水化物のルーメン内代謝~ ウシが餌から摂取した炭水化物は体内でどの様に代謝されるのでしょうか。 ルーメン内に入った多糖類、具体的にはセルロース、ヘミセルロース、ペクチン、でんぷん等は、加水分解を行う微生物の作用でどんどん細かくされて可溶性糖類にな […]
2023年2月28日 炭水化物とエネルギー ~飼料中炭水化物の区分~ 飼料成分の中で炭水化物に区分される項目は、揮発性脂肪酸(VFA)、糖、でんぷん、ペクチン、ヘミセルロース、セルロース、リグニンとなります(図1-1)。 牛の餌の大半は植物ですが、植物細胞の構成成分の中で、細 […]
2023年1月30日 初乳や初乳製剤を活用して子牛の下痢を減らそう 質の良い初乳が多く搾れた時、冷凍してストックしておく酪農家さんは多いのではないでしょうか?今回は、余剰初乳や初乳製剤を出生直後だけではなく、14日齢まで給与して子牛の健康状態を改善した事例をご紹介します。 「14日間の初 […]
2022年12月28日 カルシウム資材の施用による草地の土壌pH調整 カルシウム資材の施用量の目安計算には主に、緩衝曲線法またはアレニウス表による簡易換算が使われます。 ・緩衝曲線法で施用量を求める 緩衝曲線法は、施用量は土壌毎の緩衝能や目標pHによって異なるの […]
2022年11月29日 草地の最適な土壌pHとは? 「草地の土壌pHは6.0~6.5に保つことが推奨されています」 今まで、乳牛にとってのCaの重要性や給与方法についてご紹介してきましたが、草地に対しても適切にCaを施用することで牧草の収量・栄養価UPが期待できます。今回 […]
2022年10月28日 粗飼料分析のススメ ~粗飼料分析サービス~ 「飼料の成分を把握して飼料効率を高めましょう」 当社では配合飼料のユーザー様に粗飼料の分析サービスを提供しております。営業担当者がお客様のサンプルを回収し、帯広にある総合研究所に送られ、通常3-5日後に結果 […]
2022年9月30日 酵母の給与と乳生産の関係 ウシに対する酵母菌の給与は50年以上の歴史があり、酵母の給与についての試験研究も数多く行われています。「私たちの強み~イースト菌~」でも解説している様に、基本的には嗜好性の向上、健康状態の改善、乳量の増加といったプラスの […]
2022年8月31日 子牛の受動免疫と能動免疫(スタート18の給与) 子牛の免疫について 免疫は、受動免疫と能動免疫の2種類に分けられます。 受動免疫は、子牛が初乳を飲むことで得られ、免疫の強さは「初乳中の免疫グロブリン(IgG)の量」や「子牛が初乳からIgGを吸収できる能力」に依存します […]
2022年8月12日 シリーズ 乳牛の分娩前後の低カルシウム血症(乳熱)を考える「最終回 低Ca血症になった場合の治療方法」 低Ca血症を予防するには、分娩前の骨へのCaの蓄積、分娩直前のCa過剰給与の回避、そして泌乳開始と共に乳量に見合ったCaの給与が重要です。分娩直後は骨からのCaの流出(Caの再吸収)はありませんのでこの時の […]
2022年7月29日 ロボット搾乳に適した配合飼料の特徴は? 嗜好性が高く粉化しずらい飼料が適しています。 「ロボット搾乳における濃厚飼料給与の考え方を知りたいです」 搾乳ロボットにおける飼養管理では、つなぎやフリーストールとは違った技術が求められます。具体的には、ロボット内で給与 […]