祝!全国優良畜産経営管理技術発表会にて優秀賞(中央畜産会会長賞)を受賞! 当社ユーザー北海道十勝管内広尾町の成田芳樹さん

牧場 プロフィール

■経産牛45頭 育成牛5頭

■48頭繋ぎパイプライン

■年間乳生産量400t/年

■検定成績:乳量32.4kg 乳脂肪3.82% 乳蛋白3.34% 体細胞数8.2万

■家族構成:本人、妻・千果さん、ご子息二人

 

 

 

 

 

 

 

成田牧場の盤石な経営地盤を支える4つの特徴と技術について紹介します。

①放牧+採草地の草地管理

②適切な飼養管理

③牛の生理的行動を意識した牛舎作業

④徹底した衛生管理

①草地42haのうち採草地は27ha、残り15haは放牧地として5牧区に分けて管理しています。放牧期間は4月下旬~11月中旬(5月中旬~9月下旬は昼夜放牧。暑熱時は夜間のみの放牧)。放牧草は短草利用を心がけ、秋以降も生育状態が良く栄養価、嗜好性とも高いペレニアルライグラスを就農以来追播し放牧地の植生改善を図ってきました。ですが近年、降雪が少なかったことで枯れてしまったため、現在は再度植生改善にチャレンジしています。

採草地は面積の2/3に当たる18haにオーチャードグラスを追播し、これを3番草まで収穫。以前はチモシー主体で2回/年収穫だったが、収穫期の気候条件と牧草の栄養価を考慮して草種構成を変更し、より良質な粗飼料を給与できるようにしました。3番草の嗜好性は非常に高く、パドックの草架に置くとしっかり食い込んでくれるので、牛舎内で給与するロールグラスの量も少なくて済み、労力軽減にもなっています。

②経産牛1頭当たりの年間産乳量は、約9,000kgと安定しています。冬期は1番草のロールサイレージの他、平均でビートパルプ2.1kg、圧片トウモロコシ2.3kg、配合飼料2.3kgを与え、放牧期もビートパルプ3.5kg、圧片トウモロコシ2kg、配合飼料を0.6kg給与。これら濃厚飼料の給与は朝夕の搾乳の前後、乳量に応じ6段階に分けて行い、放牧主体の飼養としては高い乳量を実現しています。また冬でも1日4~5時間はパドックに出して運動させ、草架を3台置き2,3番草のロールグラスを自由に採食できるようにしています。

③牛の能力を引き出すために、毎日時間通りに搾乳スケジュール管理をし、作業の流れが一定になるようにパターン化を図っています。牛の行動を意識し、なるべく人の関与を減らすことで効率的な作業が可能になりました。例えば、放牧から帰ってきた牛は牛舎につないで待たせることなくエサの給与タイミングを一定にすることで糞尿の排泄タイミングをコントロールし、その後の牛床の除糞作業を効率的に行えるようにしています。また、牛舎への牛の出入りや搾乳中など作業しながら1頭ずつの牛の観察をすることで、早めに牛の変化に気づけるようになる等、牛が常に健康でいられるための工夫を行っています。

④年間通じてほぼ毎日牛を牛舎から出すことで、牛が居なくなった牛舎を毎回リセットする意識で、牛舎内の衛生管理を行っています。年間を通して湿気の少ない環境を目指し換気と乾燥を徹底し、ゼオライトやドロマイト石灰を牛床に散布、敷料をたっぷり入れ乳頭、乳房を綺麗に保つ。牛舎内の壁は定期的に石灰塗布を行い、低い位置に設置したLED蛍光灯で牛舎内はとても明るいため、搾乳作業時も目視しやすく乳頭清拭を丁寧に行うことが出来ます。

 

就農以来、試行錯誤を繰り返し、牛も人もストレスのかからない環境を作り上げてきた成田さん。ここ3年、酪農環境は決して良いとは言えないですが、立派に黒字経営を達成している酪農家さんがいる事に勇気づけられます。これからもご家族ともども元気に営農されることを祈念します。優秀賞受賞、本当におめでとうございました!